稽留流産のため、手術を受けた
手術当日の朝を迎えました。
日帰り手術です。
当日の持ち物は、
①脱ぎ着のしやすい上下
②大きめの生理用品
娘は祖母宅に預けました。
ラミナリアという海綿体のようなものを入れ、子宮口を開くために数時間しばし待機して手術を待ちます。
手術にあたって色々な方のブログを読みました。それが物凄く痛いと書いている方もおり、どうなるんだろうという気持ちでしたが、私は経産婦からなのか、緊張感からか、先生の腕がよいからか、そこまで強烈な痛みは感じず、多少の「うっ」という感じで済みました。
ラミナリアを入れ、手術を待つ間、この日も無理やり平日にも関わらず休みを取り病室にいた夫に漫画を買ってきてほしい。と頼みました。
実は漫画が読みたかった訳ではなかったんです。
手術までの間、独りになりたかったというのが本音です。夫には我儘を言いましたが、身体にいる胎児と最後に向き合いたかったのです。
ちなみに、その時、夫が買ってきた漫画が、既に私が持っていた漫画だったり、前日から絶食しているのに、グルメの漫画だったりで、夫には「なんで、こんな時にこんな漫画買ってくるかね?」なんて偉そうにケチをつけましたが、この時のチョイスって今考えると非常に難しいですよね。
むしろグルメ系は無難だったなと今は素直に反省しています。
話を戻して、、、
手術を待っている間、身体の方はラミナリアの多少の違和感のみで済みました。
予定より少し早くなり、
11時30分頃、
いよいよ手術です。
全身麻酔です。
麻酔が入れられ、看護師さんと
「1、2、3、4、5、6、7、8、9」
と数えたあたりで私の意識はプツっとなくなりました。
次に目が覚め、そのまま手術台の上でした。
麻酔から覚めた時間は定かでないですが、手術自体は10分程で終了したようです。
そして、目覚めた時、特段気持ち悪いとかもなく、自分で手術台を降り、となりの安静室へ移動することができました。
先生に
「あなたお酒強い?麻酔効きにくいというか、分解が早いみたいで、手術中、目を開けたので、麻酔を追加してます。具合悪くないですか?」
と聞かれました。幸い麻酔による具合悪さもなく、術後意識も割とハッキリしていました。
ちなみに、、、お酒は、、、嫌いではないです(笑)人並にお嗜む程度?ですが、確かに顔に出ないと周りには言われてきました。
お酒の強さに麻酔の効きやすさが関係するのは、この時はじめて知りました。
麻酔もお酒も分解は肝臓でどうやら同じ酵素のようですね。分解のスピードによって麻酔の持続時間も違うようです。
ただ、術中に目を開けたことの記憶は私にはありません。無意識の意識が目をあけさせたんじゃないかと思う位です。
先生は目が覚めて目が合ったと言ってたので焦っただろうな、、、
数時間安静にしましょうとベッドで横になっていました。
そして、幸いお酒に強いらしい私の体質?は麻酔から覚める経過もよく、割と早く動けるようになり
午後1時には身支度をして、午後の診察が始まる2時前に病院を後にしました。
出血はそこまでひどくなかったです。
また、子宮を収縮するための薬が処方されました。
術後の診察では、仕事復帰を焦る私に先生は、気持ちはわかるが、まずは2日安静にして、経過を見て、判断しますと言われました。
術後のエコーでは、当たり前ですが、胎嚢や胎児が映っておらず、心拍が止まっているモニターを見た時以上の哀しみと喪失感をこの時1番に感じました。
あぁ、本当にもう私のお腹には赤ちゃんがいなくなったんだ、と、やっと現実を見たのです。
その後、心はともかく、身体は順調な経過でよかったよかったと思っていた、2日後、、、
排出不良による発熱のアクシデントがあり、病院で処置を受けることになります。
続く