(続き〕9週で稽留流産と告げられた
2016年4月上旬
流産の可能性が極めて高いという診察後、2日が経過し、3日目また産院へ行きました。
普段、仕事で土日も出勤する忙しい夫も病院に連れ添ってくれました。
ついこないだまで、妊婦向けの雑誌を読んだりと、気が早い私は、名前を考えてみたりと、のんびり待ち時間を過ごしていましたが、さすがにそんな気も起きず、呆然と待合室に座っていました。
周りは穏やかな空気に包まれた妊婦さんでいっぱいです。
とにかく居心地が悪かったと記憶しています。
先週まではその暖かい空気で違和感なく待合室に座れたのに。
なんで、なんで、なんで。という思いです。
私の名前が呼ばれました。
先生も前みたいに出産に向けた問診ではもちろんありません。
「体重管理しろよ〜」って言ってくれた問診が遥か昔の様に感じました。
検診台に上がりました。
袋が少し小さくなり、胎児の形も崩れているようにも見えます。
私の流産が確定しました。
夫が呼ばれました。
以前経験した流産は、
仕事中に出血が始まり、その後完全流産(自然流産)で、手術せずにその妊娠を終えました。
今回は、稽留流産と呼ばれるもので、私の中に留まっている状態です。
自然流産を待つか、手術をするかどうするかの話になりました。
自然流産を待つ選択をしてもいいが、その出血がいつ始まるか分からないかつ、その出血量も多いかもしれないので、出来たら基本は自宅安静もしくは何かあってもすぐに病院にこれる活動範囲にしてもらいたい。と先生。
仕事は?と聞くと、
全くダメではないが、あなたは電車に1時間以上乗る距離。自然流産を待つ場合、仕事はできたら控えて欲しい。
そして、出血しても完全に組織がでない場合は、結局手術になることもあります。という説明を受けました。
この病院ではメリットデメリットを伝えた上、選択は自分に委ねられました。
自然流産を選択した場合、いつになるか分からない出血が始まった時に娘を連れて病院に行けないということ、そして、仕事をいつまで休むという明言ができないのはキツイな、と手術を選択することにしました。
手術は明日でもいいと言われましたが、
流産が確定したとはいえ、この後に及んでも奇跡を未だ信じている私に明日手術をと決断できず、1日おいて手術を受ける事が決まりました。
手術当日の流れについては婦長さんから直々に説明するということで、診察室を後にしました。
詳細を受けた部屋は殺風景なスタッフルームでした。
「ちょっと今、他の部屋が埋まってて、こんな部屋でごめんなさいね」と婦長さん。
今思えば、他の部屋は赤ちゃんの教室等の部屋でもあり、流産の人には酷ということでの配慮だったんでは?なんて思います。
ただ単に本当に部屋がなかっただけかも知れないけれど。
手術について一通りの説明を受けました。
私の場合は日帰り入院で、
①前日の9時に絶食
②朝8時に病院、ラミナリア挿入
③午前の診察が終わるタイミングで手術
④しばし安静にし、午後には帰宅
婦長さんは、その時はじめてお会いしましたが、私のような流産患者の相手は流石に上手でした。
上手過ぎて、そしてそこには、周りに人目もないので、堪えていた涙がまた頬を伝いました。
手術の前日、夜9時以降の飲食は禁止され、
いよいよ手術を受けることになりました。
手術について⬇︎
http://campiko.hatenablog.com/entry/2016/09/18/112148